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菩提山城跡赤色立体地図の公開について

ページID:0008456 更新日:2023年12月19日更新 印刷ページ表示
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 垂井町教育委員会では、戦国時代の山城跡「菩提山城跡」について、国史跡を目指して様々な調査を行っています。
 今回、未確認の遺構の発見等を目的に、菩提山城跡の航空レーザ測量を行い、地形を詳細に把握できる「赤色立体地図」を作成しました。山城研究の第一人者であり、垂井町菩提山城跡総合調査検討委員会委員長でもある中井均先生より以下のコメントをいただきました。


写し出された戦国の山城 -菩提山城跡の赤色立体地図作成によせて-

中井 均(滋賀県立大学名誉教授)

 このたび垂井町教育委員会によって菩提山城跡の赤色立体地図が作成された。赤色立体地図とは空中より地上に向けて照射されたレーザーによって作成された微地形測量図のことである。赤色に着色することによって地形の高低差や緩急が色の濃淡で表現されている。これまで菩提山城跡では岐阜県教育委員会によって2002年に刊行された『岐阜県中世城館跡総合調査報告書第1集』に所収されている縄張り図が知られている。この縄張り図は実際に城跡を踏査して作成されたものであるが、今回作成された赤色立体地図には当時の踏査では見落とされていた城跡の遺構が見事に写し出されている。
 菩提山城跡は戦国時代後半の発達した山城の遺構としての曲輪、土塁、切岸、堀切、竪堀などが極めて良好に残されている。赤色立体図では細部に至るまでその遺構を表現している。その構造を把握し、分析することによって築城者や築城年代に迫ることも可能となるだろう。
 ぜひこの赤色立体地図から戦国の山城の迫力を見ていただきたい。

中井均先生
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