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児童虐待防止~子どもの笑顔を守るために~
虐待により小さな命が奪われてしまった、大きな怪我をした…そんなニュースをよく耳にします。
実際に、私たちの身近なところでも虐待は起きています。地域で生活する中で、「これってしつけなの?」「虐待かな?」と、迷う場面に遭遇した方もいるのではないでしょうか。
しつけと虐待は違います。しつけは社会のルールや思いやりの心を子どもに教えることですが、しつけと称して暴言・暴力の手段をとることは虐待になります。
虐待を疑う場面に遭遇したとき、このことを知らせるべきかなのかな、関係が悪くならないかな、と悩むかもしれません。しかし、子どもがつらい思いをしていることに気付いているのは、あなただけかもしれません。気になることがあれば、どんな些細なことでもご連絡ください。
どんなときに連絡するの?
・あの子、もしかして虐待を受けている?
・子育てが辛くて、子どもにあたってしまう…。
・近くに、子育てで悩んでいる人がいる。など
↠189番へ(教えていただいた情報をもとに、専門家が対応いたします。)
・今、まさに虐待を受けている。
・子どもが怪我をしている。外に閉め出されている。などの緊急時
↠110番へ
※結果として、虐待がなかったとしても責められることはありません。教えていただいた方の情報が洩れることもありません。
相談窓口一覧
- 児童相談所虐待対応ダイヤル :189(いちはやく)
- 西濃子ども相談センター :0584-78-4838 (子どもに関する相談窓口)
- 子育て推進課 子育て政策係 :0584-22-7506 (虐待、家庭相談)
- 大野子ども家庭支援センター こころ:0585-35-2329 (子育ての悩み・しつけ・虐待等)
- 保健センター :0584-22-1021 (乳幼児の子育ての悩み)
- 子育て支援センター つくしんぼ :0584-22-0076 (子育て相談) ※垂井こども園内
- 子育て支援センター さくらんぼ :0584-23-4484 (子育て相談) ※垂井東こども園内
- その他、各こども園、学校など
- Lineでの相談も受け付けています。こども家庭庁「親子のための相談Line」について https://www.cfa.go.jp/policies/jidougyakutai/
児童虐待とは
保護者がその監護する児童(18歳に満たない者)に対して行う行為であり、身体的虐待・性的虐待・ネグレクト・心理的虐待の4つに分類されます。
これらの虐待が重複していることも少なくありません。
上記にあるよう、現代の児童虐待は半数以上が心理的虐待で、周りが気づきにくい虐待です。そのため、知らぬ間に子どもの抱える傷は大きくなります。また、心理的虐待は、子どもに対しての言葉の暴力や差別的な扱いをするだけではありません。
近年増加中の「面前DV」って?
「面前DV」とは心理的虐待の一つで、子どもの目の前で、配偶者・パートナー等に暴言を言う・暴力を振るう、夫婦喧嘩をすること。これらは、子どもにとって大きなストレスとなり、脳にダメージを与えることが近年の研究で分かってきました。
暴言・暴力の矛先が子どもに向いていなくても、「自分のせいでパパとママが喧嘩している、自分は悪い子だ」と感じる子も少なくないのです。
夫婦で意見が違うときは、お子さんのいない所で話し合えるよう、配慮をお願いいたします。
あなたしか 気づいてないかも そのサイン ~2023年児童虐待防止推進月間の標語~
ここからは、虐待のサインをご紹介します。「もしかして?」と思われる場面に遭遇された時の参考にしてください。
子どものサイン
- いつも子どもの泣き叫ぶ声や保護者の怒鳴っている声が聞こえる
- 不自然なケガ(あざ・打撲・やけど)がある・肌の露出を極端に嫌がる。
- 極端な栄養障害や発達の遅れがみられる
- 季節にそぐわない服装・サイズが大幅に違う服装・衣服や身体が汚れている
- むさぼるように食事を食べる・常におなかがすいている
- 常に攻撃的な行動をとる
- おどおどしていたり、親や大人の顔色をうかがう
- 家に帰りたがらない・家出を繰り返す・不自然な時間に外出している
- 自傷行為・自殺企図がある
- うそや万引きなど問題行動がある
- 友だちとうまく遊ぶことができない
- 幼い弟・妹の面倒をみている・家事をやらせている(ヤングケアラー)
保護者のサイン
- 地域や親族など交流がなく、孤立している
- 小さい子どもを家に留守番させて、よく外出している
- 極端な自己流の価値観を子どもにおしつけたり、厳しいしつけと称して子どもをなぐる・外に追い出す・食事を与えない
- 子どものケガについて不自然な説明をする
- 子どもの訴えについて否定的な発言が多い
- 子どもの健康状態に関心が低く、ケガや病気でも病院に行かない
- 人を家に入れたがらない
- 家にいるのかいないのか、存在がわからない
子育てを頑張っているお父さん・お母さんにお伝えしたいこと
毎日、仕事・家事・子育てと本当にお疲れ様です。
頑張りすぎて疲れてしまう、どうしようもなくイライラしてしまうなんてこと、ありませんか。周りも頑張っている、他の人たちはもっと上手くできているように思う、なんだかよく分からないけどつらい…そんな思いを抱えながら精一杯毎日を過ごしている人も多いと思います。
そんな毎日を過ごしていると、自分が思っている以上に心や身体が疲れてしまうことがあります。決して頑張りすぎず、一人で悩まないで、大切なお子さんの身体や心を傷つけてしまう前に、信頼できる人や、役場の窓口(子育て推進課)、保健センター、教育機関などにご相談ください。
私たちは、お父さん・お母さんから声をかけられるのを待っています。悩んでいることや抱えている気持ちを話してみませんか。
出典:こども家庭庁(児童虐待防止対策|こども家庭庁 (cfa.go.jp)<外部リンク>)(参照2023年10月30日)