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児童虐待
「もしかして?」ためらわないで! 189(いちはやく):2022年児童虐待防止推進月間の標語
日々、虐待によって幼い命が奪われる、痛ましい事件が後を絶ちません。
子ども自身が声を上げることは少なく、虐待をする親等も自覚がないことが多いです。皆さんの「何かおかしい」や「もしかして?」の気づきによって救われる子どもがいます。
虐待を疑われるような気づきがあれば、迷わず連絡をお願いします。あなたの行動が、大切な子どもを守ります。
連絡した人が特定されないように個人情報の秘密は守られ、たとえ虐待の事実がなかったとしても責任を問われることはありません。私たち一人一人が、子どもを虐待から守るネットワークの一員です。
相談窓口
- 児童相談所虐待対応ダイヤル 189(いちはやく)
- 西濃子ども相談センター :0584-78-4838 (子どもに関する相談窓口)
- 大野子ども家庭支援センター こころ:0585-35-2329 (子育ての悩み・しつけ・虐待等)
- 保健センター :0584-22-1021 (乳幼児の子育ての悩み)
- 子育て推進課 子育て政策係 :0584-22-7506 (虐待、家庭相談)
- その他、各こども園、学校など
- LINEでの相談も受け付けています。
親子のための相談LINE LINE公式ID「@778asdia」
厚生労働省「親子のための相談LINE」について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29751.html<外部リンク>
児童虐待とは
保護者がその監護する児童(18歳に満たない者)に対して行う行為であり、身体的虐待・性的虐待・ネグレクト・心理的虐待の4つに分類されます。
これらの虐待が重複していることも少なくありません。
上記にあるよう、現代の児童虐待は半数以上が心理的虐待です、心理的虐待は周りが気づきにくい虐待です。知らぬ間に子どもの抱える傷は大きくなります。
後述に虐待のサインについてまとめたものを掲載しましたので、ぜひご覧ください。
児童虐待による子どもへの影響は
児童虐待は子供に対する最も重大な権利侵害であり、成長段階にある子どもの心身に深刻な影響をもたらします。
身体への影響
頭部外傷、頭蓋内出血、骨折、やけど、妊娠、性器の外傷、性感染症などがあります。また、愛情不足による発育不全も報告されています。
知的発達への影響
身体的虐待の後遺症や、情緒的なかかわりの少なさから知的障がいが生じたり、ネグレクトによって子どもに必要な社会的刺激を与えないことから、知的発達が妨げられることがあります。
人格形成への影響
大切に育てられている実感がないため、自尊心が育たず、自己否定的で自暴自棄になり、自傷や自殺未遂などの行為に結び付くことがあります。
またちょっとした注意や叱責でも、虐待された場面がよみがえってパニックになったり、すぐに興奮して暴れたり、うつ状態や、無感動・無反応になってしまうなどの精神症状が現れたりする子どももいます。
行動への影響
不安や孤独、虐待を受けたことへの怒りなどを様々な行動で表します。集中力や落ち着きがない、衝動的な行動などが特徴的です。
また虐待を受けた子どもが親になると、次世代である自分の子どもに対して虐待行為を引き起こしてしまうこともあります。
見逃さないで!虐待のサイン
代表的な虐待のサインをまとめました。「もしかして?」と思われる場面に遭遇された時の参考にしてください。
子どもの様子
- いつも子どもの泣き叫ぶ声や保護者の怒鳴っている声が聞こえる
- 不自然なケガ(あざ・打撲・やけど)がある・肌の露出を極端に嫌がる。
- 極端な栄養障害や発達の遅れがみられる
- 季節にそぐわない服装・サイズが大幅に違う服装・衣服や身体が汚れている
- むさぼるように食事を食べる・常におなかがすいている
- 常に攻撃的な行動
- おどおどしていたり、親や大人の顔色をうかがう
- 家に帰りたがらない・家出を繰り返す
- 自傷行為・自殺企図がある
- うそや万引きなど問題行動がある
- 虫歯が多い・放置されている
- 幼い弟・妹の面倒をみている・家事をやらせている
保護者の様子
- 地域や親族など交流がなく、孤立している
- 小さい子どもを家に留守番させて、よく外出している
- 極端な自己流の価値観を子どもにおしつけたり、厳しいしつけと称して子どもをなぐる・外に追い出す・食事を与えない
- 子どものケガについて不自然な説明をする
- 子どもの訴えについて否定的な発言が多い
- 子供の健康状態に関心が低く、子どものケガや病気を受診させようとしない
子育てを頑張っているお父さん・お母さんにお伝えしたいこと
毎日、仕事・家事・子育てと本当にお疲れ様です。
忙しい毎日の中でストレスがたまったり、育児の壁にぶつかったりして、つい我を忘れて子どもをしかって、子どもの寝顔を見ながら後悔していませんか?
「このままでは虐待してしまうかも・・・。」
「これって虐待かも?」 と悩んでいませんか?
同じように悩んでいる人はたくさんいます。
一人で悩まないで、大切なお子様の身体や心を傷つけてしまう前に、信頼できる人や、役場の窓口(子育て推進課)、保健センター、教育機関などにご相談ください。
お父さん・お母さんの周りには、相談にのって、手助けしてくれる場所があります。
私たちは、お父さん・お母さんからのSОSを待っています。ぜひ一緒に考えさせてください。